クマノミから始めた海水魚飼育

念願の海水魚飼育、クマノミやサンゴの飼育で癒されていますが、始めてから色々な問題に苦闘しています、同じ問題で悩んでいる人の解決になるような事を書いていきつつ、水槽状況も紹介していきたいと思います。

【初心者向け】海水水槽の立ち上げとリセット方法をわかりやすく解説!

海の世界を自宅で再現できる「海水水槽」
けれども、時間が経つと「コケが止まらない」「水質がすぐ悪化する」「魚がすぐ弱る」などのトラブルも起こりがちです。

 

そんな時に役立つのが「リセット」です。
今回は、初めての方でも安心してできる海水水槽の立ち上げとリセット方法を、わかりやすく解説します。

 

 

海水水槽の立ち上げとは?

「立ち上げ」とは、水槽内にバクテリアを繁殖させ、安定した水質を作る工程です。
この期間をおろそかにすると、水質トラブルや生体の病気につながります。


準備するもの一覧

 

分類 必要なもの ポイント
水槽 45〜60cm水槽 小型すぎると水質が不安定になる
ろ過装置 外部 or 上部フィルター メンテが簡単な上部式もおすすめ
人工海水 専用の粉末タイプ メーカーを統一して使うのがコツ
比重計 塩分濃度を測る 1.023〜1.025が理想
ライブロック バクテリアの住処 水質安定とレイアウトに重要
水流ポンプ 水の循環用 死水域防止・酸素供給
ヒーター 水温調整 25℃前後をキープ
バクテリア剤 水槽を安定させる 初期の立ち上げに必須

海水の作り方

 

  1. バケツに真水(カルキ抜き水)を入れる

  2. 人工海水の素を入れ、比重計で1.024前後に調整

  3. よくかき混ぜ、1日ほど循環させてから使用

👉 急いで魚を入れるとショックを起こすので、必ず安定させてから!

 


水槽立ち上げの手順(初心者向けステップ)

 

  1. 器具を真水で洗浄(洗剤は絶対使わない)

  2. 底砂・ライブロックを配置

  3. 海水を注ぎ、フィルターとポンプを起動

  4. ヒーター・照明を調整(25℃前後・1日6〜8時間)

  5. バクテリア剤を投入

  6. 約3〜4週間かけてろ過サイクルを安定化

 


立ち上げ初期の注意点

 

  • 魚をいきなり複数入れない

  • コケが出ても慌てず我慢(立ち上げ時の正常反応)

  • 水換えは2週間に1度・全体の1/3でOK

 


リセットが必要になるサイン

 

次のような状態が続いたら、リセットを検討するタイミングです👇

  • コケや汚れが落ちない・砂や岩が黒ずんでいる

  • 水換えしてもすぐ水質が悪化する

  • フィルターやライブロックから悪臭がする

  • 病気が繰り返し発生する

 


【詳しく解説】正しいリセット方法

リセットとは、一度水槽を空にして環境をリフレッシュする作業です。
焦らず、段階を踏んで行えば初心者でも問題なくできます。

 


Step1:生体を安全に避難させる

まず、魚やエビ、サンゴなどの生体を別の容器に避難させます。

  • 退避先には、今の水槽の海水をそのまま使用

  • ヒーターとエアレーションを用意して温度・酸素を確保

※この避難中の環境が悪いと、せっかくのリセットで生体が弱る原因になります。

 


Step2:機材の電源をすべて切る

ヒーター・フィルター・ライトなどの電源を抜き、安全を確保します。
感電やショートを防ぐためにも重要です。

 


Step3:海水をすべて抜く

ホースやバケツを使い、古い海水をすべて排出します。
底の砂やライブロックが出るまで完全に抜き取りましょう。

 


Step4:底砂・ライブロックを取り出す

  • 底砂は汚れがひどければ新しいものに交換

  • 軽い汚れなら、真水でよくすすぎ天日干し(1日以上)

  • ライブロックはブラシでコケを落とし、海水で軽く洗う

👉 臭いが強く黒ずんでいる場合は処分推奨
新しいライブロックを入れ直す方が早く安定します。

 


Step5:機材をすべて洗浄

  • フィルター → 中の濾材は真水で軽くすすぐ(バクテリア剤を再投入するため)

  • ポンプ・配管 → 塩や汚れをブラシで落とす

  • 水槽 → スポンジで磨き、真水ですすぐ(洗剤は絶対NG)

 


Step6:しっかり乾燥させる

洗浄後はしっかり乾かすことで、雑菌やカビの繁殖を防げます。
特に底砂やライブロックは、完全に乾かしてから再設置するのが理想です。

 


Step7:再び立ち上げ作業へ

すべて清掃・乾燥が終わったら、通常の立ち上げ手順に戻って再スタート。
新しい人工海水を作り、フィルターを回しながら3〜4週間かけて水を安定させましょう。

 


Step8:生体を戻すタイミング

水質(アンモニア・亜硝酸)が安定してから、生体を戻します。
急がず、1〜2匹ずつ様子を見ながらがコツです。

 


🔹リセットのポイントまとめ

作業 注意点
生体避難 同じ海水を使いヒーター必須
底砂清掃 ひどい汚れは交換が安全
ライブロック 黒ずみ・臭いがあれば処分
再立ち上げ 約3〜4週間かけて安定化
バクテリア剤 リセット後に必ず投入

 


まとめ

 

海水水槽の立ち上げやリセットは、焦らず・丁寧にが鉄則です。
一度リセットして環境をリフレッシュすれば、水質も安定し、魚たちが再び元気に泳ぎ始めます。

「立ち上げ」と「リセット」を正しく理解すれば、あなたの水槽は長期的に美しい海の景観を保てるでしょう!

 

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