
海水魚水槽を始めたばかりの方でも、一度は聞いたことがある「ホンソメワケベラ」。その小さな体と美しい体色、そして“魚のお医者さん”とも呼ばれるユニークな習性から、多くのアクアリストに愛されています。
今回は、そんなホンソメワケベラの特徴から飼育方法、そして相性の良い混泳相手まで、初心者にも分かりやすく解説します!
ホンソメワケベラってどんな魚?
ホンソメワケベラ(学名:Labroides dimidiatus)は、インド洋〜太平洋のサンゴ礁に広く分布する小型のベラの仲間。最大でも10cm前後と小柄で、水槽でもあまりスペースをとりません。
大きな特徴は、「他の魚の体についた寄生虫を食べる」という習性。このおかげで、クリーナーフィッシュ(掃除屋)として、他の魚たちに重宝される存在なんです。
魅力的な3つの特徴
青と黒の体色が美しい
体の中央に黒いラインが走り、上下は鮮やかな青。水槽内でもよく目立ち、見た目にも非常に魅力的です。
魚のクリーニング行動が見られる
他の魚に近づいて体をつつくような仕草をしますが、これは“掃除”しているサイン。この姿はとてもユニークで見ていて飽きません。
他魚との関係性が面白い
大きな魚でもホンソメワケベラのクリーニングは歓迎。普段は攻撃的な魚も、このときはじっと体を預けます。
飼育方法と注意点
● 水槽サイズ
60cm以上の水槽が理想ですが、45cm水槽でも単独飼育なら可能です。泳ぎ回る魚なので、なるべく広めの環境を用意しましょう。
● 水質・水温
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水温:24〜26℃
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比重:1.023〜1.025
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pH:8.1〜8.4
水質に敏感な面があるため、安定した環境を保つことがポイントです。
● エサの与え方
野生下では寄生虫を主食にしているため、人工飼料に慣れない個体もいます。
最初は冷凍ブラインシュリンプや冷凍コペポーダからスタートし、徐々に人工餌に慣れさせると◎。
● 病気や拒食の注意
ホンソメワケベラは拒食になりやすい魚です。人工餌をまったく食べない個体は要注意。ショップで購入時に“餌付いているか”を確認しましょう。
混泳に向いている魚・貝・サンゴ
■ 相性の良い魚
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カクレクマノミ
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ハタタテハゼ
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デバスズメダイ
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イエローコリス
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ナンヨウハギ(クリーニング対象になる)
※おとなしい魚〜中型までOK。ただし気の強いベラ系や攻撃的な魚とは注意。
■ 相性の良い貝類
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シッタカ貝
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マガキ貝
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ターボスネール
掃除目的で一緒に入れる貝類とは基本的に問題ありません。
■ 相性の良いサンゴ
ホンソメワケベラはサンゴをつつくことは基本的にないので、LPS・SPS問わず混泳可能です。サンゴ水槽にも安心して導入できます。
まとめ:初心者にもオススメできるの?
ホンソメワケベラは、美しくて性格もおとなしく、他の魚と共存できる魅力的な魚です。
ただし、餌付けや水質管理に少しコツが必要なので、初心者の方は「餌付け済み」と明記された個体を選ぶのが成功のカギ。
クリーニング行動は見ていて本当に楽しく、水槽の中で一際目を引く存在になること間違いなし!あなたの水槽にも、“お魚のお医者さん”をぜひ迎えてみませんか!