
ナマコと聞くと「食材」のイメージを持つ方も多いと思いますが、実は海水水槽の中でも役立つお掃除屋さんとして人気があります。ユニークな見た目とゆったりとした動きで、水槽にちょっとしたアクセントを加えてくれる存在です。
この記事では、ナマコの生態・混泳相性・水槽内での働きについて、初心者にもわかりやすく解説していきます。
ナマコの基本的な生態
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分類:棘皮動物(ヒトデやウニの仲間)
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体の特徴:柔らかく細長い体で、砂の上やライブロックの隙間をゆっくり移動します
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食性:デトリタス(有機物のカス)や砂の中の有機物を食べて体外にきれいな砂として排出
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行動:昼夜問わず活動するが、物陰でじっとしていることも多い
水槽に入れると、砂を体内に取り込み、汚れを食べてきれいな砂として戻す「砂掃除屋」の役割を果たします。
ナマコの水槽内での働き
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底砂クリーニング:砂の中の残餌や有機物を処理し、白く清潔な底砂を保ってくれる
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デトリタス除去:水質悪化の原因になる有機物を減らしてくれる
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水槽の安定化:苔やバクテリアのバランスを整える間接的な役割も
👉 ナマコは「生きたフィルター」と言っても過言ではない存在です。
ナマコと混泳の相性
● 相性が良い生体
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小型の温和な海水魚(クマノミ、ハゼ類、スズメダイなど)
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クリーナーシュリンプや小型カニ類
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ソフトコーラル(トサカ、スターポリプなど)
● 混泳に注意・できない生体
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捕食性の強い魚:フグ類、トリガーフィッシュ、ベラの一部(つついて食べてしまう可能性)
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甲殻類の一部:大型ヤドカリ、アグレッシブなカニ類
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イソギンチャク類:強力な刺胞でナマコがダメージを受けることがある
👉 特にサンゴイソギンチャクとの相性はあまり良くありません。ナマコが触れてしまうとダメージを受けたり、逆にナマコが移動できずストレスで弱ってしまうケースもあります。
飼育の注意点
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水質悪化に弱い:急な水質変化で調子を崩すことがある
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フィルター事故:水流ポンプやオーバーフローの吸い込み口に巻き込まれないように注意
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ストレスでの自切:強いストレスを受けると内臓を体外に出す防衛行動をとる → 水槽全体に悪影響を与えることもある
👉 ポイント
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底砂を厚めに敷く(ナマコの餌となる有機物がたまりやすくなる)
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水流は緩やかに(強すぎると吹き飛ばされてしまう)
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魚やイソギンチャクとの接触をできるだけ避ける
ナマコを水槽に入れるメリット・デメリット
メリット
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砂がきれいになる
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水質安定に貢献
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見た目がユニークで癒し効果あり
デメリット
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魚に比べると観賞性が地味
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水質変化に敏感で死んでしまうと水槽全体に影響が出る
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吸い込み事故やサンゴ・イソギンチャクとの接触リスク
まとめ
ナマコは、海水水槽において自然の底砂クリーナーとして頼もしい存在です。ただし、混泳相性や設置環境には注意が必要です。
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温和な魚やソフトコーラル水槽では◎
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攻撃的な魚やイソギンチャクとの同居は×
正しい知識を持って導入すれば、ナマコは水槽の美しさと安定を支えてくれる貴重な仲間になります。