海水水槽の“見えないチカラ”である「水流」
実はこの水流が「弱すぎる」「強すぎる」だけで、魚やサンゴの調子がガラッと変わることがあります。
今回は、水流トラブルの見分け方と対処法を、初心者向けにわかりやすく解説します。
- そもそも「水流の強さ」ってどのくらいが理想?
- 水流が弱すぎるときのトラブルとサイン
- 水流が強すぎるときのトラブルとサイン
- 水流が安定しないときのチェックポイント
- 理想的な水流の作り方
- まとめ:水流は「強すぎず、弱すぎず」バランスが命
そもそも「水流の強さ」ってどのくらいが理想?
理想的な水流は、水槽全体に“ゆるやかに流れが巡っている”状態。
✔️ 魚が自然に泳げる
✔️ サンゴが軽くゆらめく
✔️ ゴミが底にたまらない
この3つがそろっていればOKです!
水流が弱すぎるときのトラブルとサイン
コケが付きやすくなる
水が滞っている場所(デッドスペース)では、栄養塩がたまりコケの温床に。
特にライブロックの裏や底砂の角に注意です。
🧽 対策
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ポンプの角度を変えて流れを行き渡らせる
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デッドスペースに向けて弱めの流れを追加
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換水時に底砂のゴミを吸い出す
魚が底や隅に集まる
流れがないと、酸素が行き渡らず酸欠気味になることも。
特に夜間は要注意です。
🐠 対策
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水面が軽く波立つように水流を調整
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水流ポンプを上向きにして酸素交換を促す
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エアレーションを併用すると効果的
サンゴが開かない・溶ける
サンゴは水流で栄養を取り込むため、流れが弱いと粘液や老廃物がこびりついてしまいます。
スターポリプやマメスナなども、しばらく開かなくなることがあります。
🪸 対策
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サンゴに“風が当たる”ような柔らかい流れを作る
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2方向から弱めの水流を当てて均等に循環
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水流ポンプを1台追加して補助流を作る
水流が強すぎるときのトラブルとサイン
サンゴが閉じる・ポリプが縮む
強い直撃水流は、サンゴにとって「暴風」です。
特にLPSやソフトコーラルはダメージを受けやすく、ポリプが閉じたままになります。
🪸 対策
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水流を直接当てず、壁に反射させて“間接的”に当てる
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コントローラーで出力を下げる(30〜50%目安)
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水流が当たる位置を少しずらすだけでも効果的
底砂が舞い上がる・水槽が濁る
ポンプの出力が強すぎると、底砂が常に舞い上がり、水槽が白く濁ります。
底砂の中の栄養塩が舞って、水質悪化の原因にも。
🧂 対策
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ポンプの向きをやや上向きに変更
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出力を半分程度に落とす
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底砂が細かすぎる場合は目の粗いタイプに変更
魚が流されて隠れる
常に水流に逆らって泳ぐと、魚にとって大きなストレス。
特に小型魚(デバスズメ・ハタタテハゼなど)は流されて隅でじっとしてしまいます。
🐠 対策
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強い流れが当たる場所をライブロックで遮る
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流れを分散させるため、ポンプを2基設置して交互運転
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魚の休憩できる“穏やかなゾーン”を作る
水流が安定しないときのチェックポイント
✅ インペラーの汚れ → カルシウムや砂が詰まると出力低下
✅ 吸盤・マグネットのズレ → 角度が変わって水流方向が変化
✅ ポンプ位置 → 壁際すぎると循環効率が落ちる
✅ コントローラー設定 → 波モードが合っていない可能性あり
月1回のメンテナンスで、安定した水流を維持しましょう!
理想的な水流の作り方
反射流を利用する
ポンプを壁に向けて斜めに設置し、反射した水流を活用。
水槽全体を優しく循環させます。
2台のポンプで交互運転
左右に1台ずつ設置し、タイマーでON/OFFを交互に。
自然の潮のような流れが再現できます。
サンゴごとに流量を調整
| サンゴの種類 | 推奨水流 |
|---|---|
| ソフトコーラル | 弱〜中程度(ゆらゆら動く程度) |
| LPSコーラル | 中〜やや強め(ポリプが軽く揺れる) |
| SPSコーラル | 強め(複数方向からの水流が理想) |
まとめ:水流は「強すぎず、弱すぎず」バランスが命
| 状態 | 主なトラブル | 対策 |
|---|---|---|
| 水流が弱い | コケ・酸欠・サンゴが開かない | ポンプ角度調整・エアレーション追加 |
| 水流が強い | サンゴが閉じる・砂が舞う・魚が流される | 出力を下げる・反射流利用・位置調整 |
水流は、海水水槽の健康を左右する“心臓”。
強すぎても弱すぎてもバランスを崩します。
🔹 コツは「サンゴが気持ちよく揺れている」こと。
🔹 魚が楽に泳ぎ、底砂が静かなら、水流はベストです。