
海水魚を飼っていると、「次はサンゴも入れてみたい!」と思う方が多いでしょう。
しかし、サンゴは魚とは違い、生きた「植物のような動物」。
美しい水槽を作るには、少しコツと設備が必要です。
今回は、初心者でもわかりやすく「サンゴ飼育の難しさ」から「始めやすい種類」までを徹底解説します!
- そもそもサンゴってどんな生き物?
- サンゴ飼育が難しいと言われる理由
- サンゴの種類と難易度
- サンゴ飼育に必要な設備
- 初心者におすすめの簡単サンゴ3選
- まとめ:最初は「丈夫なソフトコーラル」から!
- ワンポイントアドバイス
そもそもサンゴってどんな生き物?
サンゴは、見た目は植物のようですが実は「動物」に分類されます。
イソギンチャクの仲間で、口を持ち、餌も食べます。
また、多くのサンゴは体内に“褐虫藻(かっちゅうそう)”という藻類を共生させています。
この藻が光合成で栄養を作るため、照明(光の質)が非常に重要なのです。
サンゴ飼育が難しいと言われる理由
サンゴが難しいと言われるのは、以下の要素が関係します。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| ① 水質がデリケート | サンゴは水質の変化に非常に敏感。硝酸塩やリン酸が高いと白化したり死んでしまうことも。 |
| ② 光の強さと色 | 種類によって必要な光量が違う。青い光(アクアブルー)は褐虫藻に必要不可欠。 |
| ③ 水流の向きと強さ | 水流が弱いとゴミがたまり、強すぎるとポリプ(触手)が傷つく。適度な流れを維持するのが難しい。 |
| ④ 安定した水温管理 | 夏の高温・冬の低温に弱く、25℃前後を保つ必要あり。クーラー・ヒーターが必須。 |
| ⑤ 添加剤やミネラル管理 | カルシウム・マグネシウム・KH(炭酸塩硬度)などのバランスが崩れると成長が止まる。 |
サンゴの種類と難易度
サンゴは大きく「ソフトコーラル(柔らかいサンゴ)」と「ハードコーラル(硬いサンゴ)」に分かれます。
ソフトコーラル(初心者向け)
骨格を持たず、揺れるような見た目。水質変化にも比較的強い。
| 名称 | 特徴 | 飼育難易度 |
|---|---|---|
| スターポリプ | 成長が早く、水流でゆらゆら動く。丈夫で初心者人気No.1。 | ★☆☆☆☆ |
| マメスナギンチャク | 小さな花のような見た目。色も豊富でレイアウト性抜群。 | ★★☆☆☆ |
| ウミキノコ | 光に向かって傘を開く姿が美しい。強い光が好き。 | ★★☆☆☆ |
ハードコーラル(中~上級者向け)
石灰質の骨格を持ち、成長にカルシウムやKH管理が必要。
| 名称 | 特徴 | 飼育難易度 |
|---|---|---|
| ミドリイシ | 鮮やかな色で人気。強い光・強い水流を必要とする。 | ★★★★★ |
| ハナヤサイサンゴ | ボリューム感あり、見栄え抜群。中級者向け。 | ★★★★☆ |
| ナガレハナサンゴ | 揺れる触手が美しい。魚との相性に注意。 | ★★★☆☆ |
サンゴ飼育に必要な設備
| 設備 | 役割 |
|---|---|
| LEDライト(海水用) | サンゴに必要な光を与える。青系(アクアブルー)が基本。 |
| プロテインスキマー | 老廃物やタンパク質を除去して水質を維持。 |
| 水流ポンプ | 水槽内に緩やかな流れを作る。サンゴの健康に重要。 |
| クーラー・ヒーター | 水温を一定に保つ。 |
| 比重計・水質測定キット | 比重(塩分濃度)や硝酸塩、pHなどの確認用。 |
初心者におすすめの簡単サンゴ3選
これから始める方には、次の3種が特におすすめです👇
| サンゴ | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| スターポリプ | 緑色が鮮やかで成長が早い。 | ライトが弱めでも育つ。 |
| ウミキノコ | 傘状で存在感抜群。 | 成長後に分裂して増える。 |
| マメスナギンチャク | 花のような見た目でカラーバリエーション豊富。 | 初心者でも色揚げが楽しめる。 |
まとめ:最初は「丈夫なソフトコーラル」から!
サンゴ飼育は確かに難易度が高いですが、
「種類を選び」「安定した環境を維持」すれば、初心者でも十分楽しめます。
まずは、
🌿 スターポリプ・ウミキノコ・マメスナギンチャク
この3種から始めて、少しずつステップアップしていきましょう!
ワンポイントアドバイス
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水換えは月2回(2週間に1回)が理想
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比重は1.024〜1.026をキープ
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光は1日8〜10時間、タイマー管理が便利
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魚を入れすぎると栄養塩が上昇し、サンゴが弱る