
海水水槽を立ち上げてしばらくすると、ガラス面やライブロック、底砂などに「苔(こけ)」が生えてくることに気づくはずです。これは水槽内で起こる自然な現象ですが、放置すると景観が損なわれるだけでなく、水質にも悪影響を及ぼすことがあります。
今回は、海水水槽に生える苔の種類・原因・を、初心者の方にもわかりやすく解説します!
海水水槽に生える代表的な苔の種類
● 緑色の苔(グリーンスポット・グリーンヘア)
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特徴:ガラス面やライブロックに点状、または毛状に広がる
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原因:光量が強すぎる、水中のリン酸塩や硝酸塩が多い
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対策:
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光の照射時間を減らす(1日6〜8時間程度に)
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定期的な水換え
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リン酸吸着剤の使用
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お掃除生体(ヤエヤマギンポ、シッタカ貝など)を導入
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● 茶色の苔(ダイアトム・褐藻)
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特徴:立ち上げ初期に発生しやすい、砂やライブロックの表面に広がる
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原因:ケイ素(シリカ)成分、照明不足、栄養バランスの偏り
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対策:
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時間の経過で自然に減る場合が多い
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RO水(純水)を使用する
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オトヒメエビやマガキ貝などの生体で除去
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● 赤色の苔(シアノバクテリア/紅藻)
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特徴:ドロッとした質感、赤〜紫っぽい膜状、臭いあり
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原因:水流不足、リン酸・硝酸が多い、水温が高すぎる
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対策:
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水流ポンプを追加して水の動きを作る
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定期的に掃除&水換えを行う
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リン酸除去剤を導入
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光を一時的に遮断(3日ほど)する方法も有効
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● 緑の泡状の苔(バブルアルジー)
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特徴:泡のような苔。壊すと中から胞子が広がり爆発的に増える
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原因:リン酸や栄養分過多
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対策:
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素手でつぶさず、慎重にライブロックごと取り出す
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「エメラルドグリーンクラブ」など捕食生体に頼る
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なぜ苔が生えるのか?主な原因
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栄養分(硝酸塩・リン酸塩)が多い
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照明時間・光量が長すぎる
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水流が弱く、停滞している箇所がある
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立ち上げ初期のバランス未熟な状態
苔を予防・コントロールするポイント
| 方法 | 効果 |
|---|---|
| 水換え(週1回10〜20%) | 栄養塩の除去 |
| 照明時間の管理 | 光合成を抑える |
| リン酸除去剤の使用 | 苔の餌を断つ |
| お掃除生体の導入 | ナチュラルクリーニング |
| 水流の見直し | 停滞防止&苔の成長抑制 |
| ライブロックの配置 | 水の流れが均等になるように |
まとめ
苔は一見すると厄介な存在ですが、水槽のバランスを知るサインでもあります。焦らず、基本的な対処を続けていけば自然とコントロールできるようになります。
「美しい水景」を保つには、日々の小さなメンテナンスの積み重ねが大切です。