海水水槽の管理で欠かせない「水換え」
しかし水換えをしたあとに「比重が合わない!」というトラブルは、初心者がよく経験する悩みです。
比重は魚やサンゴにとって体調に直結するため、急な変動は大きなストレスとなります。
そこで今回は、比重がズレてしまったときの対処法と、正しい水換え手順を詳しく解説します。
水換えで比重がズレやすい原因
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人工海水の溶かし方が不十分
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塩がしっかり溶けきっていないと、比重が安定しません。
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計測時の誤差
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温度補正がない比重計や気泡の付着でズレが出ることがあります。
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淡水を足しすぎる/塩を入れすぎる
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RO水や水道水で調整する際に、一気に加えると大きな変動になります。
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【対策】比重がズレたときの対応方法
ケース① 比重が低い(薄い)
→ 塩分濃度が下がっている状態
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原因:人工海水の濃度が薄い、淡水を入れすぎた
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対応:
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濃いめに溶かした人工海水を少しずつ足す
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急激な変化を避け、数時間~半日かけて調整する
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生体に異常が出ていなければ、ゆっくり戻すのが鉄則
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ケース② 比重が高い(濃い)
→ 塩分濃度が高すぎる状態
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原因:人工海水の溶かしすぎ、蒸発による水分不足
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対応:
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**淡水(RO水またはカルキ抜き済みの水道水)**を少しずつ足す
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一気に入れず、数回に分けて調整する
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水温を確認しながら測定し直す
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ケース③ 水換え直後に大きくズレた
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焦らず、すぐに修正せずに水槽の生体の様子を観察しましょう。
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魚やサンゴが弱っていなければ、次回の水換えで少しずつ調整する方法も安全です。
【初心者向け】正しい水換えの手順
比重トラブルを避けるには、準備がすべてです。
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換水用の海水を事前に作る
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バケツや容器で人工海水を溶かし、しっかり撹拌
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エアレーションをかけて 数時間〜半日置き、溶け残りを防ぐ
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水温を合わせる
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水槽の水温と新しい海水の温度を±1℃以内に調整
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比重を確認
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水槽と同じ比重(一般的に1.023〜1.025)にする
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屈折計やフロート式で2回以上測ると安心
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水換え作業
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全体の 10〜20%程度を目安に交換(初心者は少なめ推奨)
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底砂の汚れやデトリタスも一緒に吸い出す
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水槽に戻すときはゆっくり
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一気に入れると比重や水温のショックが大きくなるため、数回に分けて注ぐ
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比重ズレを防ぐコツ
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人工海水は「少し薄め」に作り、最後に塩を足して調整
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水換えのたびに屈折計で確認し、記録をつける
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蒸発による比重上昇は「淡水の足し水」で対応(水換えではない!)
まとめ
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比重がズレても、慌てずゆっくり調整することが大切
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低いときは濃い海水を、高いときは淡水を少しずつ加えて修正
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水換え前に「比重・水温を合わせておく」ことがトラブル防止のポイント
海水魚やサンゴにとって「安定した環境」が一番の安心材料です。
正しい準備と落ち着いた対応で、トラブルを未然に防ぎましょう。