ツツウミヅタはソフトコーラルの中では意外に飼育が難しいと言われています。海水水槽を始めて飼育が容易なソフトコーラルに手を出すと思いますが。まず飼育が簡単な種類で慣れてきたところから始めるのがいいかもしれません。
硝酸塩の蓄積に注意
ツツウミヅタは硝酸塩の蓄積に他のソフトコーラルに比べて弱いので注意が必要です。
硝酸塩とは?
魚などの生体の排泄物や食べ残したエサなどが、やがて毒の強いアンモニアとなり→バクテリアがアンモニアを分解して毒の弱い亜硝酸に→バクテリアが亜硝酸をさらに分解する事で→硝酸塩になります。
この硝酸塩はどの生体にも蓄積される事で必ず悪影響を与えていきます。硝酸塩を蓄積させない為にも水替えをしっかりして生体にストレスを与えないようにしましょう。プロテインスキマーの設置が水替えの頻度を減らしてくれます。
強めの水流
水流は強めを好みますが強めの水流を当て続けるのもよくなく、強すぎず弱すぎずの水流を直接ではなく壁にぶつけて間接的に当てていきましょう。
強すぎの水流を当て続けてしまうと、デトリタスが溜まってしまい呼吸ができなくなったり、コケが生えてしまい死んでしまう事もあるそうです。
デトリタス (Detritus) とは、生物遺体や生物由来の物質の破片や微生物の死骸、あるいはそれらの排泄物を起源とする微細な有機物粒子のことであり[1]、通常はその表面や内部に繁殖した微生物群集を伴う。陸上の土壌に混入した有機物片のことを指す場合もあるが、多くの場合は水中のそれを指す。(ウィキペディアより抜粋)
強めの照明
浅瀬に生息するツツウミヅタは強めの照明を好み、水槽の上の方での設置での飼育がいいかもしれません。強すぎる照明を当て続けるとコケの発生の原因にもなるのでコケが生えてきたらしっかりと取るといいです。
コケをそのまま放置すると死んでしまうかもしれないので注意しましょう。また青色の照明を当ててあげると蛍光色に光るツツウミヅタも見ることが出来ます。
水温と設置場所
水温は25℃前後で設置場所は先ほどお伝えしたように強い光を好む為、水槽内でも上の方に設置するのがおすすめ。
ツツウミヅタのコケの取り方
ツツウミヅタにコケが生えてくるとポリプが咲いていない状態の時に良く分かります。
写真では分かりづらいかもしれませんが、表面に少し茶色いコケが生えています。あまりに酷くなってくると生死に関係してくるので取ってあげましょう。
実際にコケを取ってみました。
手ではうまく掴んで取る事が出来ませんでした。
手ではうまく取れなかったので、次に歯ブラシで取ってみる事にしました。優しく力を入れずに撫でてあげると少しづつ取ることが出来ます。毛先は必ずやわらかめを選んで使用しましょう。
コケ取りがうまくいった次の日にはポリプを元気に咲かせている姿を見ることが出来ました。
エサは?
基本的にツツウミヅタはエサは与えなくても大丈夫だと言われています。サンゴ用液体フードなどがあれば与えてもいいのですが与えすぎには注意しましょう。