クマノミから始めた海水魚飼育

念願の海水魚飼育、クマノミやサンゴの飼育で癒されていますが、始めてから色々な問題に苦闘しています、同じ問題で悩んでいる人の解決になるような事を書いていきつつ、水槽状況も紹介していきたいと思います。

海水水槽でのコケの種類と防止・対策。放置して大量発生に注意

海水魚飼育において、切っても切り離せない厄介者である苔には、大きく次の種類があります。 

 

 立ち上げ初期にまず悩む茶苔

 

一つ目は、海水魚飼育における苔界のスタンダード「茶苔」です。茶苔は、水槽のガラス面やライブロックをはじめ、底砂・飼育機材(フィルターのパイプなど)など、水槽内のありとあらゆるところに生えてきます。

 

どちらかというと飼育開始の初期に多い傾向があり水槽を立ち上げた直後~安定するまでの間に一番多く発生して、その後は落ち着いてくることが多いです。

 

とはいえ、どれだけたってもゼロになることはないので、根気強く付き合っていく必要があるといえるでしょう。

 

広くあらゆるところに生える反面、指やスポンジで軽くこすればすぐ取れてしまうので、掃除は楽です。水槽内でこすった苔の粒をそのまま水槽内に残すと、次の苔の発生源になるので、できるだけ水槽外に出せるように掃除をしましょう。

 

 

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スポット苔


二つ目は主に水槽のガラス面に発生する緑色の丸い「スポット苔」です。一つ目で紹介した茶苔が落ち着き始めた頃に、出始めることが多く、時には茶苔と激しい勢力争いをすることもあります。

 

同じようなところに生えるので似たような性質なのか、こちらも軽くこすればすぐに取れるので、掃除は楽ちんです。

 

 

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少し厄介な髭コケ

 

三つ目は、とろろ昆布のような見た目の「髭コケ」です。主な発生場所は、ライブロックやサンゴの土台など、動きがなくゴツゴツした場所がほとんどで、ツルツルとしている水槽のガラス面や底面生物のいる底砂に発生することは稀です。

 

これまでの二つに比べてかなり厄介な存在で、掃除も大変なので、水槽の環境を整えて生えてからの駆除よりも生えてこない工夫をする方が健全です。

 

それでも生えてしまった場合の対処方法は大きく二つあり、まずは物理的な駆除です。ヒゲゴケは非常に付着力が強いので、指やスポンジでこすった程度では取れません。

 

付着しているライブロックなどを水槽外に出し、固めのブラシなどでゴシゴシやって取り除くことになります。ライブロックの他の生物(特にサンゴ)へのダメージが発生するので注意が必要です。

 

 

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 次に考えるのが生物兵器の投入です。タカラガイ・マガキガイ・草食性の強いヤドカリが主な対象生物になりますがいずれも苔が大きく育ちすぎると食べなくなることがありますので、初期段階での投入が効果的でしょう。

 

その他、カエルウオなどの一部の魚も食べるといわれることがありますが、魚は個体による食の好みのブレが激しいことと、飼育の難易度が高いので、あまり実用的ではありません。

 

 

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繁殖に注意 シアノバクテリア

 

四つ目は「シアノバクテリア」です。主に底砂やライブロックに発生する、赤紫色のベタッとしたコケの仲間です。水の流れがよどんだ場所に発生しやすいので、レイアウトの陰に隠れた奥の方でいつの間にか大繁殖していることがあるので注意が必要です。

 

付着力はそれほど強くありませんが、海苔のようにぺったりとくっついていることが多いので、掃除歯ブラシなどでこするのが一般的です。

 

この苔にはあまり生物兵器がきかないとされており、代わりに薬品の駆除剤が一般に販売されています。

 

サンゴが同じ水槽内にいる場合は注意が必要(説明に問題ないと書かれている場合もあるが、影響が出る場合も…)ですが、そうでない場合にはかなりの効果が期待できるようです。

 

 

以上4つが、海水魚飼育において発生する主な苔の種類です。個別の対処方法の他に全体的な対処の方法もご紹介します。まず水槽環境をコケの栄養豊富にしないこと。これにより、苔の栄養を減らしていきます。

 

そして照明の点灯時間を短めにして、苔(植物)が成長できる時間を短くすることです。この他、RO水を使うことで苔の胞子をできる限り水槽内に入れないようにすることも効果的ですが、どうしてもコストがかかってしまうところが難点です。

 

海水魚を飼育していると、必ず苔には悩まされる時があります。コケの種類によっても対処の方法も変わってくることもあります。大量発生しないように早めの対策でキレイな水槽を維持していきましょう。

 

 

 

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